iPhoneの防災設定を一度確認しておこう
地震などの災害への備えというと、非常食や飲料水、防災用品を思い浮かべる方も多いでしょう。
あわせて一度確認しておきたいのが、普段持ち歩いているiPhoneの防災に関係する設定や機能です。
iPhoneには、日本で緊急地震速報や津波警報、災害・避難情報などを受信するための「緊急速報」が用意されています。
さらに、対応しているiPhoneでは、通常のモバイル通信やWi-Fiを利用できない場合に、衛星通信を利用できる機能もあります。
この記事では、Appleが公開している公式情報を中心に、防災の観点から確認しておきたいiPhoneの設定・機能を7項目に整理して紹介します。
※本記事はAppleなどが公開している公式情報をもとに、iPhoneの設定・機能を確認する際の参考情報としてまとめています。緊急速報の受信や災害時の安全を保証するものではありません。実際の災害時は、気象庁・自治体などの最新情報を確認し、周囲の状況に応じて安全確保を優先してください。
緊急地震速報を受け取るために確認したい設定
まずは、iPhoneで日本の緊急速報を受信するための設定や通信環境を確認します。
なお、以下の設定を確認・変更した場合でも、緊急速報が必ず受信できることを意味するものではありません。Appleは、通信事業者やiPhoneのモデル、利用状況などによって緊急速報を利用できない場合があると案内しています。
① 緊急速報がオンになっているか確認
最初に「緊急速報」の現在の設定を確認してみましょう。
- iPhoneの「設定」を開く
- 「通知」をタップする
- 画面を一番下までスクロールする
- 「緊急速報」をタップする
- 現在のオン・オフを確認する
Appleによると、日本では対応する通信事業者のSIMカードまたはeSIMを利用している場合、iPhoneで地震速報、津波警報、その他の災害・避難情報を受信できます。
設定画面や表示される項目は、iOSのバージョン、端末、契約している通信事業者などによって異なる場合があります。
参考:Apple公式「iPhone で日本の緊急速報を設定する」
② 「常に警報音を鳴らす」を確認
緊急速報の設定画面では、利用環境によって「常に警報音を鳴らす」という項目が表示されます。
Appleでは、この設定をオンにすると、iPhoneが消音モードの場合でも緊急速報のサウンドを鳴らせると案内しています。
普段iPhoneを消音モードで使っている場合は、自分の端末で現在どのような設定になっているか確認しておくとよいでしょう。
ただし、この設定を有効にすることで、すべての緊急速報について通知や警報音が必ず発生することを保証するものではありません。
参考:Apple公式「iPhoneの通知の設定を変更する」
③ バイブレーション設定を確認
通知音だけでなく、iPhoneの振動設定も確認しておきましょう。
iPhoneには、アクセシビリティ設定から端末全体のバイブレーションを変更できる項目があります。
普段、振動を無効にしている場合は、緊急時の通知にどのような影響があるかApple公式の案内とあわせて確認してください。
通知に気づきやすくする方法として、LEDフラッシュなどのアクセシビリティ機能もありますが、これらは緊急速報そのものを受信するための設定ではありません。
④ SIM・eSIMとモバイル通信の状態を確認
Appleは、日本の緊急速報について、対応する通信事業者のSIMカードまたはeSIMを利用している場合に受信できると案内しています。
最近機種変更や回線変更をした場合などは、現在の通信状態もあわせて確認してみましょう。
- 画面上部が「圏外」になっていないか
- 意図せず機内モードになっていないか
- SIMまたはeSIMが正常に認識されているか
- 通常のモバイル通信が利用できる状態か
- 契約している通信事業者が緊急速報に対応しているか
これらに問題がない場合でも、緊急速報の受信を保証するものではありません。
対応状況や利用条件について不明な場合は、Appleだけでなく契約中の通信事業者の公式情報も確認してください。
通信できない状況も想定して確認したい機能
ここからは、緊急地震速報そのものの設定ではありません。
通常のモバイル通信やWi-Fiが利用できない状況を想定して、対応するiPhoneに用意されている機能を紹介します。
衛星通信機能は対応モデル・国や地域・周囲の環境などによって利用条件があります。利用できない地域や状況もあるため、通常の通信手段の代わりとして常に利用できる機能ではありません。
⑤ 衛星経由の緊急SOSを確認
対応しているiPhoneでは、モバイルデータ通信の圏外かつWi-Fiの通信範囲外にいる場合でも、条件を満たせば衛星経由の緊急SOSを利用できる可能性があります。
Appleの現行案内では、iPhone 14以降の対応モデルで利用できる衛星機能が用意されています。
ただし、衛星通信を利用するには、空や地平線を見通せる環境など一定の条件があります。
木々や建物などの障害物に囲まれている場合は、衛星に接続できないことがあります。
また、衛星経由の緊急SOSは一部の国や地域では利用できず、日本国内にも衛星サービスを利用できない可能性がある制限区域がAppleから案内されています。
対応端末では、事前にデモを確認できます。
- 「設定」を開く
- 「緊急SOS」をタップする
- 画面を下へスクロールする
- 「デモを試す」が表示される場合は内容を確認する
Appleによると、デモでは実際の緊急通報サービスへの発信は行われません。
参考:Apple公式「iPhoneで衛星経由の緊急SOSを使用する」
⑥ 「探す」の衛星経由位置情報共有を確認
対応するiPhoneでは、モバイル通信やWi-Fiが使えない状況で、条件を満たせば「探す」アプリから衛星経由で自分の位置情報を共有できます。
Appleの案内では、この機能を利用するにはアクティブなSIMが必要です。また、一部の国や地域では利用できません。
さらに、通信できなくなる前に「探す」で位置情報を共有する相手を設定しておく必要があります。
衛星通信経由で位置情報を送信する場合、Appleでは15分ごとに1回送信できると案内しています。
そのため、一般的なモバイル通信時のようなリアルタイム位置情報共有とは異なります。
衛星への接続にも時間がかかる場合があり、周囲に障害物がある場所では接続できないことがあります。
参考:Apple公式「iPhoneの『探す』を使用して衛星通信経由で位置情報を送信する」
⑦ メディカルID・緊急連絡先を確認
最後に、ヘルスケアアプリのメディカルIDと緊急連絡先も確認しておきましょう。
メディカルIDには、緊急時に重要になる可能性がある医療情報や緊急連絡先を登録できます。
設定方法は次のとおりです。
- 「ヘルスケア」アプリを開く
- 右上のプロフィール画像をタップする
- 「メディカルID」をタップする
- 登録内容や緊急連絡先を確認する
「ロック中に表示」を利用すると、iPhoneのロックを解除しなくてもメディカルIDを確認できるようになります。
ただし、登録する内容は個人の医療情報にあたるため、表示させる情報についてはご自身で判断してください。
参考:Apple公式「iPhoneのヘルスケアアプリでメディカルIDを設定する」
iPhoneだけに頼らず複数の情報源を確認する
iPhoneの緊急速報や衛星機能は、災害時の情報収集や連絡手段の一つとして利用できる場合があります。
一方で、通信障害、停電、バッテリー切れ、端末の故障、利用地域などによって使用できない可能性もあります。
そのため、iPhoneだけを唯一の情報源にせず、状況に応じて複数の情報を確認することが大切です。
- 気象庁
- 自治体の防災情報
- 政府機関の発表
- テレビ・ラジオ
- 契約中の通信事業者
- 地域の防災無線など
実際に地震などが発生した場合は、スマートフォンの操作よりも、まず周囲の状況を確認して安全確保を優先してください。
よくある質問
iPhoneの緊急地震速報はどこで確認できますか?
「設定」→「通知」と進み、画面を一番下までスクロールすると「緊急速報」を確認できます。表示内容は端末や通信事業者などによって異なる場合があります。
緊急速報をオンにすれば必ず通知されますか?
必ず通知されるとは限りません。通信事業者、iPhoneのモデル、通信状況などによって利用できない場合があるとAppleは案内しています。
消音モードでも緊急速報は鳴りますか?
利用環境によって「常に警報音を鳴らす」という設定が表示されます。有効にすると消音モードでも警報音を鳴らせますが、すべての状況で受信や通知を保証するものではありません。
圏外でもiPhoneから緊急連絡できますか?
対応しているiPhoneでは、通常の通信やWi-Fiが利用できない場合に、条件を満たせば衛星経由の緊急SOSを利用できる可能性があります。ただし、対応モデル・地域・周囲の環境などによって利用できない場合があります。
衛星通信で家族の位置をリアルタイム確認できますか?
通常のリアルタイム位置情報共有とは異なります。Appleでは、衛星通信経由で自分の位置情報を送信できるのは15分ごとに1回と案内しています。
まとめ|設定を変更する前に、まず現在の状態を確認しよう
iPhoneには、緊急速報や衛星通信など、防災時に役立つ可能性のあるさまざまな機能があります。
今回紹介した確認項目は次の7つです。
- 緊急速報の設定
- 「常に警報音を鳴らす」の設定
- バイブレーション設定
- SIM・eSIMとモバイル通信
- 衛星経由の緊急SOS
- 「探す」の衛星経由位置情報共有
- メディカルID・緊急連絡先
大切なのは、この記事を見て一律に設定を変更することではなく、自分のiPhoneが現在どのような設定になっているかを把握しておくことです。
iOSのアップデートや機種、通信事業者によって設定や対応状況が変わる場合があります。最新情報については、Appleおよび契約中の通信事業者の公式情報を確認してください。
本記事は2026年8月時点で確認できるApple公式サポート等の情報を参考に作成しています。iOSのバージョン、iPhoneのモデル、通信事業者、地域、通信状況などによって、表示される項目や利用できる機能が異なる場合があります。
本記事で紹介している設定や機能を確認・利用した場合でも、緊急速報の受信、通信の確保、衛星通信への接続、災害時の安全などを保証するものではありません。
特に衛星通信機能は、対応モデル・利用地域・周囲の環境などの条件によって利用できない場合があります。Appleが案内する最新の対応状況をご確認ください。
実際の災害時には本記事の内容だけで判断せず、気象庁、自治体、政府機関などの最新情報を確認し、周囲の状況に応じた安全確保を優先してください。
※2026年8月時点の情報です。Appleの仕様・設定項目・サービス提供条件は変更される場合があります。
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