iPhoneショートカットで復習・暗記|ランダム出題など4つの作成例

iPhoneショートカットを復習・暗記に使うイメージ。問題カードを表示したスマートフォンとノート、カレンダー。 iPhone

問題を保存したまま見返さない。単語帳を開いても、いつも同じ順番で読んでしまう。復習しようと思っていたのに、数日たつと忘れてしまう。

こうした手間には、iPhoneの「ショートカット」で、問題を選ぶ・答えを表示する・復習日を登録する操作を組み合わせる方法があります。文字の暗記なら「ランダム出題」、誤答や板書の写真がたまっているなら「写真のランダム表示」から始めてみてください。

この記事では、タイマーや集中モードなどの勉強準備ではなく、復習そのものに使う4つの作成例を紹介します。

作成例について:2026年10月8日にApple公式ガイドで基本機能を確認しています。ただし、紹介する組み合わせはiPhone実機で未検証です。設定画面や動作が説明と異なる可能性があるため、最初は少量のサンプルで確認してください。動作確認済みの配布用ショートカットは掲載していません。

少量の問題や写真を、自分に合う流れで復習したい人向け

この記事の方法は、自分で用意した短い問題や、保存済みの写真を使って復習したい人向けです。AIや外部APIを使わず、ショートカット・写真・リマインダーを中心に組む設計です。問題と答えは自分で準備します。

  • 短い用語を数問登録して、順番を固定せずに確認したい
  • 誤答写真を毎回自分で選ぶ手間を減らしたい
  • 学習後、その内容の復習日をまとめて登録したい

一方、数百問の教材管理や、回答履歴に応じた細かな出題調整まで行いたい場合は、専用の単語帳・学習アプリも比較した方がよいでしょう。自作する時間も必要なので、勉強の準備が増えすぎない範囲で使うことが大切です。

基本操作から確認したい方は、iPhoneショートカットの使い方ガイドをご覧ください。

悩み別に選ぶ4つの作成例

困っていること選ぶ方法用意するもの
同じ順番で問題を見てしまうランダム出題と答え表示問題・答えの組
誤答写真を保存したままにしている写真をランダムに1枚表示学習用アルバム
復習する日を忘れる複数の復習日を登録学習内容と復習間隔
文章を読むだけになってしまう指定語句を隠した穴埋め問題原文と隠す語句

アクションは、ショートカットに追加する一つひとつの処理です。以下では、処理を並べる順番と、各アクションへ渡す内容を示します。表示名や設定項目はiOSのバージョンによって異なる場合があります。

1.問題をランダムに出し、考えた後に答えを見る

短い英単語や用語の確認に向いています。最初の画面には問題だけを表示し、答えを考えてから操作すると解答が出る流れにします。まずは3問だけ用意しましょう。

ID問題答え
q001英単語「apple」の日本語の意味は?りんご
q002英単語「library」の日本語の意味は?図書館
q003英単語「borrow」の日本語の意味は?借りる

問題と答えを1件ずつ組にする

「辞書」を使うと、項目名と内容を組にして扱えます。ここでいう辞書は、単語の意味を調べるアプリではなく、データをまとめる仕組みです。

id:q001
question:英単語「apple」の日本語の意味は?
answer:りんご

上の例は「辞書」アクションに入力する項目名と内容です。全体を一つの文章として貼り付けるのではなく、3つの項目をそれぞれテキスト型で作ります。各問題のキー名は、大文字小文字も含めて id・question・answer に統一してください。

作成する流れ

  1. 「ショートカット」で新規ショートカットを作ります。
  2. 問題ごとに「辞書」アクションを作り、上の表の3問を登録します。後から選びやすいよう、それぞれの出力変数を「問題1」「問題2」「問題3」と区別します。
  3. 「リスト」を追加し、各項目に問題1〜3の出力変数を一つずつ指定します。項目へ余分な説明文を混ぜないようにします。
  4. 「リストから項目を取得」でランダムな項目を取得します。
  5. 取得した項目を「入力から辞書を取得」に渡し、その結果を「選択問題」という変数に保存します。リストを経由して文字列に変換された場合も、辞書として扱うための処理です。
  6. 「辞書の値を取得」の入力を「選択問題」、キーを question にし、結果を「アラートを表示」で表示します。
  7. 続いて、もう一つの「辞書の値を取得」の入力を同じ「選択問題」、キーを answer にし、別のアラートで答えを表示します。

ランダム抽出は1回だけです。問題表示後は抽出し直さず、保存済みの「選択問題」から答えを取り出します。解答取得の入力が直前のアラートなどに切り替わっていないかも確認してください。

アラートは操作を待つために使えます。問題を読んで考えたら、続行するボタンを押して答えを確認します。キャンセルボタンを表示する場合は、途中でやめると後続の答え表示へ進まないことを試してください。

最初に確認する動作と注意点

  • 「選択問題」に question と answer があるか、途中にクイックルックを入れて確認する
  • 最初のアラートに答えが出ていないか確認する
  • 続行後に、同じ問題の答えが表示されるか確認する

この例は自動採点を行いません。別表現や漢字・ひらがなの違いもあるため、答えを見て自分で判断します。また、ランダム抽出では同じ問題が続くことがあります。全問を重複なく出す仕組みではありません。

参考:Apple「リストアクションを使用する」、Apple「辞書を使用する」

2.誤答・板書写真をランダムに1枚表示する

間違えた問題や板書を写真に保存しているなら、文字を入力し直さずに復習できます。「写真」アプリに「復習用」などのアルバムを作り、見直したい写真を3枚ほど入れておきます。

解き直し用なら答えが写っていない画像を用意し、答え合わせに使う教材や解説を分かるようにしておきましょう。答え付きの板書写真なら、内容を自分の言葉で説明できるか確認する使い方もできます。

作成する流れ

  1. 「写真を検索」を追加し、アルバムが「復習用」と一致する条件を設定します。
  2. 検索結果を「対象写真」という変数に保存します。検索時点では件数を1枚に制限しません。
  3. 項目の数を数えるアクションに「対象写真」を渡します。
  4. 「もし」で件数が0か判定します。0件なら「復習用アルバムに写真を追加してください」とアラートで案内します。
  5. 「その他の場合」に「リストから項目を取得」を置き、入力を「対象写真」、取得方法をランダムにします。
  6. 選ばれた1枚を「クイックルック」で表示し、条件分岐を閉じます。

ランダム抽出と画像表示は、写真がある場合の分岐内に置きます。0件のときに抽出へ進まない構成にしてください。

写真が出ないときの確認点

アルバム名、写真の件数、写真へのアクセス許可を確認します。許可を変更した場合は、ショートカットを再実行して対象の写真が取得できるか確かめてください。検索結果を最初から1枚に絞ると、ほかの写真が抽出候補に入らなくなることにも注意が必要です。

この方法は写真を表示する機能です。解答部分を自動で隠したり、写真を自動採点したりはしません。

誤答写真の保存から始めたい方は、勉強がはかどるiPhoneショートカット10選の誤答ノートの項目も参考になります。

参考:Apple「検索アクションとフィルタ適用アクションの概要」

3.学習内容を一度入力し、復習日をまとめて登録する

学習後に復習する日を決めておきたい人向けです。例えば「英単語 Lesson 3」と一度入力し、1日後・3日後・7日後に同じ内容のリマインダーを作ります。

この間隔は設定例であり、誰にでも最適な復習間隔として示すものではありません。試験日や教材の難しさ、見直せる日に合わせて調整しましょう。事前にリマインダーへ「復習」リストを作っておきます。

作成する流れ

  1. 「入力を要求」で学習内容を入力し、「学習内容」という変数に保存します。
  2. 空欄なら案内だけを表示し、登録処理へ進まない条件分岐を入れます。
  3. 内容がある場合の分岐内で、現在の日付を取得し、「基準日時」という変数に保存します。
  4. 「日付を調整」で「基準日時」に1日を加えます。
  5. リマインダーを追加するアクションで、タイトルを「復習:学習内容」、保存先を「復習」、日時を1日後の計算結果にします。タイトルの「学習内容」は文字を打つのではなく、保存した変数を挿入します。
  6. 同じ「基準日時」に3日、7日を加え、それぞれの日時でリマインダーを追加します。

すべての日付を同じ基準日時から計算してください。1日後の日付にさらに3日を加えると、基準から4日後になってしまいます。

日付と通知時刻を確認する

この基本例では基準日時の時刻を引き継ぐ設計です。19時などに統一する場合は、計算した日付に指定時刻を設定する処理が別途必要です。日付だけの登録と、時刻を指定した通知は区別し、実際の登録結果をリマインダーで確認してください。

試すときはタイトルを「テスト用」にして、保存先・日付・通知時刻を確認します。実行するたびに新しく登録するため、同じ内容で何度も実行すると重複します。

途中でキャンセルしても、それまでに作成したリマインダーが自動で削除されるとは限りません。試した後は登録結果を確認し、不要なテスト項目を片付けましょう。

なお、復習日を登録するだけでは、1つ目のランダム出題の順番に日付は反映されません。

4.指定した語句を隠し、穴埋め問題として確認する

文章を読むだけになってしまうときに、覚えたい部分を自分で隠して確認する方法です。原文と、隠す語句を入力します。

原文:日本の首都は東京です。
隠す語句:東京
出題表示:日本の首都は[ ]です。

作成する流れ

  1. 「入力を要求」で原文を入力し、「原文」という変数に保存します。
  2. もう一度「入力を要求」で隠す語句を入力し、「隠す語句」に保存します。
  3. 原文または隠す語句が空欄なら、案内だけを表示し、置換処理へ進まないようにします。
  4. 原文に隠す語句が含まれているか「もし」で確認します。含まれなければ、表記を見直す案内を表示します。
  5. 含まれる場合の分岐内に「テキストを置き換え」を置き、対象を「原文」、検索する文字列を「隠す語句」、置き換え後を「[ ]」にします。正規表現は使わない設定にします。
  6. 置換後の文章をアラートで表示します。
  7. 続行後に、保存しておいた「原文」を別のアラートで表示し、答え合わせをします。

単語の意味や文脈は判定しない

この処理は文字列の一致で置き換えます。単語の意味や文脈は判定しません。同じ文字列が別の単語の一部に含まれる場合も、置換の対象になることがあります。

同じ語句が複数あると、複数箇所が隠れる場合もあります。「東京」と「東 京」のように途中に空白がある表記は、同じ文字列として一致しません。最初は一文・一語で試してください。

重要語の自動抽出や自動採点は付けません。原文は自分で入力した短文から始め、教材の内容と答えの対応を確認しましょう。

苦手問題の保存と再出題は、基本が動いてから追加する

ここは発展機能の設計例です。完成した設定手順ではありません。基本の出題が動いた後、要復習の判定を次回に引き継ぎたい場合の考え方を示します。

問題を表示し、答え合わせの後に「覚えていた/要復習」を選びます。要復習なら問題IDを保存し、次回は保存済みIDに対応する問題から選びます。

決める項目必要なルール
保存先メモ・ファイルなど、実行後も記録が残る場所を選ぶ
重複防止同じIDを何度も追加しない
判定の解除覚えた問題や誤判定したIDを外せるようにする
問題の削除保存済みIDに対応する問題がない場合を処理する
要復習0件通常出題に戻す、または終了する

実行中の変数やリストだけでは、次回の記録として残せません。保存先によって読み込み・更新手順が変わるため、この説明だけで完成するレシピにはなっていません。

問題数が多い場合や、記録の管理が負担になる場合は、履歴管理のできる学習アプリを選ぶ方法もあります。

うまく動かないときは、途中の出力を確認する

最終結果だけで原因が分からない場合は、途中にアラートやクイックルックを入れ、どこまで正しく動いているか確認します。

症状最初に確認する場所
問題が表示されないリストの内容、辞書への変換、キー名
問題と答えが合わないどちらも同じ「選択問題」を参照しているか
写真が表示されないアルバム条件・写真の件数・アクセス許可
復習日がずれる同じ基準日時から計算しているか、通知時刻の指定
穴埋めにならない隠す語句の空欄、空白・全角半角などの表記
苦手の記録が次回に残らないメモやファイルへ実際に保存しているか

個人データへのアクセスを求められたら、使うデータと目的を確認して判断してください。参考:Apple「ショートカットアプリからショートカットを実行する」

まずは3問、または写真3枚で復習の流れを作る

最初から4つすべてを作る必要はありません。文字の暗記なら3問、写真で復習するなら3枚を用意し、表示が意図どおりか確認します。

その後、復習を忘れるなら日付登録、文章を読むだけになるなら穴埋めを追加してみてください。仕組みを作ることに時間をかけすぎず、実際に見直す機会を増やせる方法を選びましょう。

タイマーや集中モードなど、勉強前の準備も整えたい方は、勉強がはかどるiPhoneショートカット10選をご覧ください。

参考にしたApple公式ガイド